FF1に続いてFF2のピクセルリマスターをクリアしました。
FF2に関してはほぼ初見で初めてのクリアとなりました。
FF2の思い出
初めてFF2をプレイしたのはある意味レアなワンダースワン版です。
確かなんらかのタイミングで投げ売りされていたのもを購入したと記憶しています。
結構頑張って進めていたと記憶していますが、なんと本体側が壊れてしまい続行不可能となってしまいました。
本体を買い換えようにもその時にはワンダースワンは全てのお店から姿を消してしまっていました。
今考えればそんな簡単にゲーム機本体が壊れてしまうというのはかなり理不尽ですが、ソフトとのセットで2〜3,000円程度だったこともあり安いものだしこんなものだろうと思ったのだと思います。
そのためFF2はクリアできないまま時が過ぎてしまいました。
一応旧iOS版も所持していますが、こちらは完全に手付かずでお布施をしただけになってしまっています。
あちらはピクセルリマスターとは違うPSP版の移植なので別ゲーとして今度遊んでみようと思います。
実際にプレイしてみて
自分のFF2は上記のようにワンダースワン版の途中までしか記憶にない状態です。
物語の入りは覚えていましたがそこからの物語は全然覚えていませんでした。
そのため物語としてはほぼ初見で楽しむことができました。
少ないワンダースワン版の思い出と比較して変わっていると感じた部分はやはり成長に関する部分です。
当時はどこから仕入れてきたのかわかりませんが行動キャンセルによる熟練度稼ぎをしていました。
それをやったとしても全然強くならずなかなか先に進めないというのがFF2の思い出です。
しかし今回のピクセルリマスターにおいては普通に進んでいくだけで十分な熟練度を確保できているように思いました。
変更点
これまでと同じように行動することによってその熟練度が上がっていくというシステム自体は変化ありません。
しかしオリジナル版で稼ぎの定番であった行動キャンセルは多分オミットされています。
多分と書いたのは検証をしていないからです。
ピクセルリマスターの感想等を見ていると行動キャンセルによる熟練度稼ぎは無くなったような書き方をされているものが多く、普通に戦っているだけで強くなれるという意見が多かったです。
何気に嬉しい変更点としては、離脱キャラが装備を置いていってくれるようになっています。
オリジナル版ではキャラクターがパーティより離脱する際に、そのキャラの生死に関わらず装備を持ち逃げするようになっていました。
それが今回はちゃんとアイテム欄に返却されていました。
そのためゴードンのようにパーティに入るのが2回あるキャラはその都度新しい装備を持って参戦していました。
他の変更点としてはFF1と同様にグラフィックとBGMのリブートと共に斜め移動とダッシュ、オート戦闘が入っていました。
また、これが変更点なのかそれとも前からある演出なのかわからなかったものが2つあります。
その2つとは物語後半においてシドが倒れ形見として飛空艇をもらった時と、ラストダンジョンに繋がるジェイドが出現した時です。
話を聞いた後に街を出るとワールドマップが勝手にスクロールしてそれがどこなのかを示してくれました。
特にジェイドはヒルダ女王に話をして新しく覚える言葉であり、それを尋ねることで場所がどこなのかを教えてもらえるものとなっています。
このことからこのマップを自動でスクロールする演出はオリジナル版にはなかったのではないかと推測します。
(オリジナルになくてもPS版以降に追加されたとかかもしれません)
ゲーム難易度
これは明らかに簡単に調整されています。
上記の熟練度だけでもかなり上がりやすくなっているように感じました。
特に何もしないで進めると上げるのが困難であるMPが普通に魔法を使うだけでそれなりに上がっていくのでキャラクターが強くなりやすくなっていることがよくわかりました。
とは言っても大味なバトル調整には変わりなく、異様に硬い敵や通常攻撃に即死のついている敵、書かれていない装備の隠しステータスなどはそのままになっている感じでした。
熟練度の上がりやすさからよく言われるFFの皮を被ったサ・ガというのがより顕著になった感じがします。
クリアしての感想
最後までプレイして自分の過去の記憶を辿ると、ワンダースワン版はヨーゼフが壮絶な死を遂げたところまでだったようです。
結構進めていたつもりでしたがこのタイミングではまだ大戦艦にも潜入していないのでまだまだ序盤でした。
それだけレベル上げに時間を使っていたということになります。
今回は休憩でちょっと放置してしまった時間も含めて15時間程度でクリアとなりました。
FF1が10時間程度でのクリアだったので、物語部分が濃くなった分だけFF2の方がボリュームがあるという感じです。
オリジナル版はレベリングに時間を取られて物語の進行が遅かったのに対して、ピクセルリマスターはどんどん進んでいっても詰みにくくなっています。
物語を進めるだけで適正レベル近くになるというのは現代のRPGでは非常に重要だと思っています。
オリジナル版の当時では長く遊んでもらうためにレベリングに時間を割くように作られているRPGが多かったと思います。
しかし、現代ではコンテンツが溢れているのでなかなか先に進めないというのはただのストレスになってしまうことが多いです。
そのためオリジナルの理不尽を緩和してサクサク進めるようにした調整は大成功だと思います。
物語としてのFF2はやれることをいろいろ入れた感じがします。
そのひとつがパーティメンバーの加入と離脱です。
FF1では最初に選んだジョブの4人パーティ固定でしたが、今回はラストダンジョン前になるまで4人目のキャラクターは入れ替わりが激しいです。
これはFF1が固定されたパーティで戦闘が固定された動きになってしまうのに対して、新しく入ったメンバーをどのように成長させていくのかを考えさせたり、入ったメンバーに合わせて既存のメンバーの新しい武器や魔法を育てるようになったりとパーティの変化を楽しませようとして要るのがよくわかります。
また、パーティメンバーが変わることで何も知らないフリオニール達3人を導く役として物語を上手く動かせるようにしているのかもしれません。
ちょっと残念な部分
これはピクセルリマスターとか関係なくFF2の物語部分に対する不満です。
正直どれも当時の容量では不可能だったというだけなのはわかっていますが、こうなっていたら更に良かった思うことです。
- ゲストキャラの深掘り
- 魅力的な敵キャラが少ない
1.ゲストキャラの深掘り
ここでのゲストキャラというのは4人目のパーティメンバーのことです。
それぞれのキャラクターがどのような人物なのかよくわかりません。
NPCの話を聞くと補完されていたりもしますが扱いにも差があります。
最初に明確に死んでしまうパーティキャラのヨーゼフは他のキャラと比べて一緒に冒険できる時期が短くちょっと不遇です。
最後に死んでしまうリチャードは左利きの竜騎士そしてハイウィンドの元祖のキャラクターなのですが、リヴァイアサンの中に何年もいて流れでそのまま帝国打倒まで手を貸してくれます。
エクスカリバーをもらうイベントの関係上リチャードがいるときにここに来るべきだったのかもしれません。
2.魅力的な敵キャラが少ない
ゲーム開始時のナレーションで魔界との契約でモンスターを使役しているみたいなことを書いてあるので、基本的に皇帝しか敵のボスはいない状態です。
一応ダークナイトがライバルポジションかつサプライズ枠なのですが、ダークナイトとの戦闘は道中になくただ捨て台詞を言ってくるだけの人でした。
FF1ではそれぞれのクリスタルにその属性のカオスがいて文字通りのボス戦がありますが、FF2にはそのようなボス戦が少なかったように感じます。
パラメキアもダンジョンとして処理されているので、帝国がどのような国なのかを知ることのなくただ皇帝のワンマン経営だったということしかわからずじまいでした。
もしかしたらリアルな戦争を描くとこのようなものなのかもしれません。
最後に
過去のFF2と比べて非常に遊びやすく調整されていました。
基本的に易しめに調整されていますが、ラスボス戦だけはちょっと理不尽が残っている感じがします。
FF2は全FFの中でも好き嫌いが大きく分かれるものだと思います。
一般的に認知されているFFとして遊ぼうとするとコレジャナイ感が出てしまいますが、ただ1本のRPGと認識してプレイすればなかなか面白いシステムのゲームだと認知できます。
これまでは単純に難しいゲームという感じでしたが、ピクセルリマスターであればかなりカジュアルに遊んでいくことができるのでおすすめです。
↓FF3もクリアしました。