3/13に発売されたバイタルブレスデジタルモンスター。
正直存在自体全く認知していませんでしたが、発売日以降ネット上でチラホラ見かけて自分の琴線に触れる部分があり衝動買いしてしまいました。
今回は購入から3日間使用してみての感想を書いていきます。
デバイスとしてのバイタルブレス
コンセプトとしてバイタルブレスはウェアブルウォッチの体を成しています。
正面から見た感じではfitbitなどの画面縦長のスマートバンドに見えなくもないです。
しかし厚みは2倍以上ありちょっと不恰好です。
機能としては至ってシンプルで、昔ながらの中の振り子が動くことで歩数をカウントする歩数計と、LEDが裏についていてか簡単な脈拍計測もしています。
デバイスとして良い部分
- 液晶がカラーで思っていたよりも綺麗
- 身につけるという性質上運動しようと言う気にさせてくれる
デバイスとして良い点はこの2点です。
同系統の玩具は手元にないので直接比較することはできませんが、購入時に渡された冊子等を見ているとこれまでは昔からある白黒の液晶にドット絵でデジモンが表現されていました。
しかし、バイタルブレスにおいてはカラー液晶に小さいながらも綺麗なデジモンが描かれていて愛着が湧きます。
同じようにデジモン自体に愛着が湧くのでミッション等をクリアするために運動しようと思うことができます。
デバイスとしてダメな部分
正直こちらたくさんあります。
しかし大半が他のウェアブルデバイスと比較した場合になってしまうので、この商品としてだけ絞った部分を3点だけ書いておきます。
- 厚みがありすぎる
- 付属バンドの長さ
- 初期傷の多さ
どれも共通して言えることとしてあくまでも液晶“玩具”だからで片付けられてしまいそうですが、やはり商品のコンセプトとしてこの辺はしっかりとしておいた方がいいのではないかと思います。
ゲームの性質上日中も身につけていることを想定されているものですが、その本体の厚みから普通の腕時計とするには無理があります。
また、プレミアムバンダイで長いバンドを販売しているようですがそれをするなら最初からそれを付属させるべきだったのではないかと思います。
そして1番の問題は初期傷の多さです。
初期傷どころか画面内にゴミが入ってるのもザラにあります。
ゲームとしてバイタルブレス
ゲーム内容は至って単純で、バイタルブレス内でデジモンを育成していくことになります。
本家デジモンのトレーニングにあたる部分は自分自身が動いてこなしていくような感じです。
面白い機能としてNFCが搭載されている機器に近付けると敵デジモンが出現してバトルすることになります。
また専用のスマートフォンアプリを使うことでデジモンの管理をすることができます。
デジモンの種類は専用のメモリースティック(?)であるDimカードを使うことで増えていきます。
ゲームとしての良い部分
- Dimカードによって登場するデジモンが異なる
- アプリ連動よる可能性
- 意外と表情豊かなデジモン
Dimカードによって登場するデジモンが異なる
まず、Dimカードについては次の悪い部分でも登場しますが、良いと思っている部分もあります。
一般的にこう言うタイプの電子ゲームは既に出来上がったロムになっているので拡張性はありません。
しかし、バイタルブレスはDimカード差し込みインストールすることで新しいデジモンを育成することができます。
これは結構面白いシステムだと思います。
Dimカード自体もコレクション性の高いものとなっているので、それだけ購買意欲を煽って良い感じだと思います。
アプリ連動による可能性
アプリについてはまだ完成度60%と言った感じです。
通信の失敗もありますが、4月末を予定しているレイドバトルがまだ実装されていないのが60%だと思っている原因です。
育て切ったデジモンはアプリ内で保存しておくことができます。
そしてそのデジモン達を使ってレイドバトルができるようになると告知されています。
どのようなものになるのかまだわかりませんが、そこへの期待値は現在高いです。
意外と表情豊かなデジモン
バイタルブレスが運動していると認識するとデジモンも運動します。
また、調子の良し悪しや眠っているなどデジモン1対毎に結構凝ったモーションが組まれています。
この小さな画面でここまで表現できるのは面白いです。
ゲームとしてダメな部分
先に断っておくと自分自身はバイタルブレスを非常に楽しんでいます。
しかしこの辺が改善されるともっと良いのに思う部分が多々あります。
- Dimカードと本体が紐付け
- 進化時間
- バイタルに関するもの全般
Dimカードと本体が紐付け
商品の性質上仕方ない部分もあるのは十分理解していますがあまりにも無情です。
というのもネットを見ていると本体もDimカードも共に初期不良を起こしてしまっているものが散見されます。
Dimカードを使いまわされないための手段なのは分かっています。
しかし、仕方なく本体を買い替えた場合にDimカードも新しく必要になるというのはちょっと違うのではないかと思います。
それこそこのデバイスだけで完結している玩具であれば良いと思いますが、スマホのアプリと連動させることを視野に入れて開発したのであれば、紐付けされるのはDimと本体ではなく、Dimとデジモンにするべきだったと思います。
そうすると多少問題が緩和されると考えています。
また、Dimカードの流通量が本体に比べて圧倒的に少ないです。
確かに本体ありきの商品なので大量に作って余ってしまうのは困るのかもしれません。
とは言っても現状で4月中旬のものはおろか6月末のものまで予約不可の状態が続いています。
Amazon等では予約を再開することもあるみたいですが、数秒で売り切れになってしまっているで、バンダイはプレバンで受注予約とかさせてくれてもバチは当たらないのではないかと思います。
進化時間
本家のデジモンがそうであるように、デジモンが次の段階に進化するにはある一定の時間が必要になります。
そしてバイタルブレスは自分自身が身につけてデジモンと一緒に生活している感じを出しているので、進化するのに必要な時間があるのも頷けます。
しかし、その時間設定や進化までのカウントには疑問があります。
幼年期〜成長期までの4時間
ゲームを開始すると幼年期Ⅰのデジモンになり、1時間後に幼年期Ⅱのデジモンになり、更にそこから3時間経過すると成長期のデジモンになります。
この進化の過程があるのは別に文句はないです。
しかし、バイタルブレスのゲーム性とこの4時間が一切マッチしていません。
というのも成熟期以降に進化するためには、トレーニングをしたりしてトロフィーを稼ぐ必要があったり、バイタルを貯める必要があったりします。
この最初の4時間はこれらの行動が一切できません。
別に勝手に歩いて歩数を貯めることはできますが、バイタルは進化するとリセットされてしまうので、成長期になるまでの4時間は何もする必要がありません。
本家のデジモンであればこの間も食事やトイレの世話をする必要があるらしいのでゲームとして成り立っていますが、バイタルブレスにおいてはその辺の世話の部分をバイタル値に置き換えてしまっているせいでただただ無駄な4時間になってしまっています。
進化タイマーのカウントについて
デジモンの進化タイマーは、幼年期Ⅰ〜Ⅱ1時間、幼年期Ⅱ〜成長期3時間、成長期〜成熟期12時間、成熟期〜完全体24時間、完全体〜究極体24時間、となっていて究極体まで育てるのに64時間必要になります。
では育成開始から5日目で究極体になれるのかというとそうではありません。
デジモンは人間以上にキッチリした生活リズムを持っていて、1日の内12時間活動して12時間眠ります。
問題はこの眠っている時間です。
なんと進化タイマーは眠っている間は進むことがありません。
長く遊ばせるための施策なのもわかっていますが、日中にカウントではなく逆に寝ている間に進化のカウントが進むにすればよかったのではないかと思います。
日中は運動してバイタルを稼いで夜は寝ることで進化までのカウントが進む。
このような仕様にすればチラホラいる時計の時間をいじってずっとデジモンを起こしておくという人も減ると思います。
また、アプリ内にいる時も進化のカウントが進まないのでせめて半分の速度で進むとかの措置があると嬉しいところです。
バイタルに関連するもの全般
コンセプトとしては非常に面白いのですが、正直平日の日中にずっとバイタルブレスをつけていられる人の方が少ないと思います。
そのためのバックアップであったりアプリ保存なのかもしれませんが、もう少しなんとかならなかったのかと残念に思います。
色々ありますが一番はバイタルの上がり幅と下がり幅です。
バイタルを1上げるのには50マイルつまり50歩分のカウントが必要です。
それに対して下がる時は数分で50バイタルずつ減っていきます。
バイタルを稼ぐ方法は歩数のカウント以外にバトルもあるとはいえ下がり幅が大きすぎます。
本体が出来上がってしまっているので改善は難しいのかもしれませんが、なんらかの改善データが入った新しいDimカードをインストールすると改善されるとかあると面白いです。
もしくはアプリ側に送ったデジモンに修正パッチを持たせてバイタルブレスに戻すとかでも良いです。
こうなったら良いなぁと思うもの
おそらく実装不可能だとは思いますが、Apple Watch版のアプリ出してもらえると非常に遊びやすくなります。
コンセプト的にはむしろ出すべきです。
使用するための条件をスマホアプリとバイタルブレスとの連動とすれば、バイタルブレス本体を買う必要があるのでバンダイ側の売り上げは落ちないはずです。
もちろん開発のリソースや維持費とか言い出したらキリがないので、あくまでApple Watchに対応したアプリを出しても本体購入がマストになれば売り上げ自体は変わらないという意見です。
もうこの際Apple Watch版も有料でも良いと思います。
Apple Watch版が出来ないのであれば本体の小型化を望みます。
もちろん現状の引き継ぎありで。
3日経過しての進行状況
ここでやっと自分自身の話をします。
3/21から開始をして3/24までで3日間デジモンを育成しました。
その結果こちらです。
現在育成中なのは早期購入特典でもらったブラックロアーのグレイモン(青)です。
進化まで15時間となっています。
普段だったら2日で進化できるところですが、諸事情により育成を再開できるのは3/28なのでそれまではアプリの中でじっとしていてもらいます。
計算では3/30に進化する予定です。
最後に
書くとこうなるだろうと思っていましたが、やはりダメに感じている部分が多くなってしまいました。
自分自身デジモンはポケモンと同じく直撃世代なのですが、結構タイミングを逃してデジモンの玩具という部分では一切触れきてきませんでした。
今回触ってみて小さいものながら引き込まれる部分はあるのだと実感し長年親しまれてきているのも納得しました。
上の方でDimカードが買えないと書きましたが、なんとか4月中旬に発売するものは予約することができたので、少なくともあと2ヶ月くらいは飽きずに遊べそうです。
コメント
[…] […]