1/10にMOVIE ROCKさんより発売となった『THE FAST STORY EPISODE. あの日のこと』をプレイしました。
今回もありがたいことにレビューのご依頼をいただきキットを提供していただきました。
THE FAST STORY EPISODE. あの日のこと
覚えていますか?
“あの日”のことを…
あの日のことですか?
正直に言うとよく覚えていないんです。
まるで記憶にモヤがかかったような…
なんていうかこう、曖昧なものばかりで…
覚えいている事といえば、降りしきる雨、
遠くから聞こえる雷の音、赤いスーツケース。
お医者さんが言うには、一ヶ月も昏睡状態だった
事が原因で記憶喪失を患っているのでは
ないかと言われたんですが…
どうにもあまり実感がなくて…
あの、すみません。
よかったら教えていただけませんか?
あの日、いったい何が起こったのかを…
特にエピソード的な関連は見当たりませんでしたが、『THE FAST STORY』は2022年にプレイさせてもらった『37564からの脱出』でも使用されていました。
あの時は短くサクッと遊べるというニュアンスだと思っていましたが、今回の内容的にその解釈は間違っていたみたいです。
キット
今回は小さな箱に入っているタイプです。
前回のBEGINNINGと同じサイズです。
裏面はいつものように概要が書かれています。
内容物は6個です。
1枚はいつものゲーム開始に必要なQRコードの載っているカード。
手掛かり1〜4の入ったプラ封筒とエピソードブックが1冊入っています。
本作の特徴
いつも通りのブラウザを使って謎解きを進めていくタイプですが、これまでとは大きく異なっているところがあります。
それはエピソードブックの存在です。
以前プレイしたラストプロフェシーでも物語がキット側で展開されていくというのがありました。
しかし、本作は簡易的なエピソードが書かれているのではなく、しっかりとした小説が書かれています。
ミステリーとかサスペンスに分類される小説を読んで、推理パートを自分で謎解きしていくという形になっています。
謎の難易度
難しさとしてはちょうどいいと思います。
プレイ環境はいつものようにソロでノーヒントで進めていきました。
プレイ時間は2時間50分でした。
プレイ時間の想定は90分なので1時間多くかかってしまいました。
謎解き自体久しぶりであったのと、ブログに書くために色々記録を取りながらであったため結構時間がかかりました。
クリア後にヒントも確認しにいきましたが、ヒントを見れば完全に詰んでしまうようなことはなさそうです。
演出
本作はエピソードブックが小説になっていることもあって、ブラウザ側での物語の保管は核心に迫る部分のムービーのみであり、基本的にエピソードブックを読み進めることで物語が進行していきます。
流れとしては以下のようになります。
エピソードブックを読む
↓
指示に従いQRコードを読み取り謎解き開始
↓
謎を解くと次のエピソードに進むよう指示
↓
エピソードブックを読む
・
・
・
毎回QRコードを読み取る関係上、謎解きは1つのページでリンクを踏んで進んで行くのではなく、各章ごとに独立したページで進んで行きます。
ブラウザのタブが何個も立ち上がることになりますが、振り返りをするとなると章ごとに独立している方が楽だったりもします。
販売店
- 書泉グランデ
- 書泉ブックタワー
- FRIENDS
- XEOXY
- 函館蔦屋書店
- 東京ミステリーサーカス
- Amazon
以上の店舗がホームページ上に記載されていました。
お値段2,000円となっております。
推理小説+謎解きと考えたら十分お買い得だと思います。
まとめ
上で何度も似たようなことを書いていますが、今回は推理小説+実際の謎解きとなっていて推理パートの主人公の思考を全てプレイヤーである自分自身が行なうことで物語を進めていくことになります。
普段の謎解きも同じだろうと言われるかもしれませんが、ちゃんとした小説になっている物語を読み進めるため、謎を解くこと自体が目的のゲームとは異なる体験をできたと個人的には感じています。
やっぱり一人称視点での物語展開なので、自分1人でプレイするのをお勧めしたいです。
特に今回は小説になっている関係で複数人で読むためには音読するか回し読みする必要が出てくるため、キット人数分用意した方が臨場感が出て良いと思います。
普段本を読まない身からすると、本作のような短編小説を読み進めながら謎解きもできるというのは読書しつつ楽しい事ができるという一石二鳥なので、この先も同じような商品展開に期待します。
最後になりますがMOVIE ROCKさん今回も楽しい謎をありがとうございました。
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